ゲストを連れてフィールドに出るときに、僕が肝に銘じているのが

「最善を望み、最悪にそなえよ。」

私的に解釈するところ
「最悪の事態まで想定し、最適化されたバックアップのもと、最大限楽しめる環境を構築する」ということになります。

楽しく安全にというのが最善です。楽しむために無用の心配はしたくないものです。
しかし、安全を疎かにしてしまっては楽しむことに集中できないはず。

楽しいを追及するのもとても素晴らしいことですが、楽しければいいということではありません。
こと自分の安全(生命や身体の安全)を道具や技術に依存するようなスポーツはただ楽しいを追及すれば時に安全の枠を簡単に逸脱することもあり得ます。

僕は基本的に臆病で小心者なので、常に最悪を想定し回避するという癖(というか性分)がついています。

つまるところすこぶるネガティブ。
あまりにも基本が後ろ向きなので、自分でもこれはいかんなあと長らく思っていたのですが、それにもかかわらず遊びを仕事に選ぶというある意味暴挙な職業選択。と言えなくもない。(笑)

そんな自分が人を連れて行くにあたってどうすればよいかといえば、拾い出したすべての不安や不信を払拭しながら活動するということ。事故を起こすのは嫌だし、近くにいる人にもそんな目にあってほしくないし、もとより、ネガティブな情報の拾い出しについてはそうそう人に負ける気もいたしません。

よ り周到に危険因子を発見・回避・対処することで安全な状況やエスケーププランを常時構築(リアルタイムでの更新)できれば、ゲストはその計画内において自由度が上がるということでもあります。

その自由度の中で、ゲストの嗜好に応じて楽しみを構築していければよいわけです。

100%最善で帰ってきているというほど私は自信家ではありませんが、少なくともリスクマネジメントについては、概ね最善側で維持できていると自負しています。

最悪に備えるということは起こりうる事態をより多く予測し最適化された準備をするということです。
もちろんそれにはハード、ソフトとも含まれます。
「計画のうち」「想定内」であれば、ほとんどの場合は、回避、またはリカバリーが可能です。
最悪に備えるということはリカバリーできない環境に陥らないための最善の行動なのです。

もう一度書いときます

「最善を望み、最悪にそなえよ。」

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