「アクティブセーフティ」とは

「事故などが発生しないようにするための装備や行動のこと」であると考えます。

もともと機械の設計や操作などの工学的分野での用語としてパッシブセーフティと対で使われていますが、安全を考えるときに非常にわかりやすい分類形態であるためにあえてここではこの言葉を使います。

アクティブセーフティとは能動的安全と呼ばれ、事故などの事故的状況や緊急事態を未然に防ぐための技術の総称で、わかりやすく言えば予防です。

主に事故的状況の前兆をいち早く認識する認知と、その前兆が確認されたら速やかに正常な状態に回復あるいは状況回避のための行動に分けられます。予防対策 被害の発生を未然に防ぎ事故や緊急事態を起こさないための行動です。

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自動車工学におけるアクティブセーフティ(予防安全)は、事故発生以前に乗員の安全運転を支援して、事故を未然に防ぐために開発された技術です。そ の代表的なものがABS(アンチロック・ブレーキシステム)などです。近年はこの予防安全のシステムにより重きが置かれるよう になり、日々、様々な新技術が更新、開発されています。夜間暗視システム、自動停止装置、プリクラッシュブレーキなど、その進歩は目覚ましいものがあり、その効果も期待されています。
つまりアクティブセーフティ(予防安全)の重要性が工学的にも認知されてきたといことです。
ほかにも工場などで習慣化されている指差し確認なども、この範疇であるといえるでしょう。

対して、野外活動においては、ファーストエイドの一部であったり、あるいは危機管理(責任回避なども含む)の一部として紹介されることが多く予防自体のシステム化は、まだあまりなされていないといえるでしょう。

例えばダイビングでスペシャリティ(専門)講習であれば、ファーストエイドやレスキューは多くのコース設定がなされているものの、予防については専門的な講習はほとんどなされていない(コース化されていない)というのもその一面といえるでしょう。(基本コース自体が事故防止のためであるという考え方 もありそうです・・・。)

やはり、まだ充分とは言えない状況であると考えます。

ただ、自動車工学などと決定的に違うのは、技術的に支援するものが必ずしも品質の均質化が図れる機械とは限らないということ、機械技術によらない部分も多いということで、統一化、あるいは品質管理が行ないにくいということでしょう。

このアクティブセーフティのうち、特に認知については常に機能しているべきものなのですが、簡単に目を背けてしまうことが可能なので、つい軽視され たり省略されてしまう傾向があります。事故の発生、そしてその検証が行われるまで、そのサボタージュが発覚しない(気付かない)ので、特にその傾向は強いようです。

屋外活動などのレジャーにおいては、自分たちでできる最も確実かつ効果的な安全策でありますが、あまりに基本的なことであったり効果が目に見えにく いものであったりすることも少なくないので、軽視したり、省略したり、あるいはしているつもりになったりしがちなものでもあります。